水やりは、農業において植物を育てる上で大事な工程。しかし、作るものによってはほぼ毎日対応しなければならないこともあり、負担を感じる方もいるでしょう。そこで昨今では、作業を緩和する「農業ロボット」も登場しています。今回は農家をサポートする水やりロボットについて、詳しく見ていきましょう。
水やりロボットとして代表的なのが、株式会社ルートレック・ネットワークスが開発し、クボタ等他農業機器メーカーでも提供されている「ゼロアグリ」。これはAI水かん施肥ロボットということで、人工知能を利用して潅水施肥(肥料を水に溶かし、それを作物に与えることで植物を育てる方法)が可能となっています。
簡単に言えば、水やりと肥料やりが自動でできる農業ロボットです。特にハウス栽培を想定した製品で、10分ごとの気象情報やセンサーを基にした情報伝達や生産者の観察眼などにより、潅水量の予測・計算にも対応。常に健やかな土壌環境の維持が期待でき、より一層の生産力向上につながる可能性もあるでしょう。
ゼロアグリの消費電力は20W、温度0~60℃、湿度0~80%の結露しない環境で使用可能となっています。利用に関しては買い取りを行う方法とリースする方法があり、買い取りの場合は別途クラウド構築初期設定費用として250,000円(税不明)、およびクラウド利用料として年額120,000円(税不明)が必要です。
リースは月額2.2万円にクラウド利用料のみなので、とりあえず試してみたい、という方にはそちらもおすすめかもしれません。
ゼロアグリの導入メリットは、ただ人の手で水や肥料を与える必要がなくなるだけではありません。前述した通りクラウドにより気候や潅水の状態を細かく把握できるため、更なる品質向上や栽培ノウハウの可視化が期待できます。また、作業の効率化でより多くの作物を作れるようになる可能性もあるでしょう。
農業は休日を取りにくいイメージですが、ゼロアグリはテクノロジーを活かして農業に休日を与えたい、という想いから開発された製品ということもあって、上手く効率化できれば更に充実した余暇を過ごせるようになるかもしれません。
ルートレック・ネットワークスは「食と農の課題を解決し、子どもたちを幸せにする」をビジョンとして運営されている農業ロボットの専門会社。ゼロアグリはメイン事業のひとつであり、現在も従来以上に省力化、品質向上するために日々研究を進めていると言います。
ゼロアグリは既に300台以上の導入実績(2022年5月調査時点)があり、初めて農業ロボットを導入する方にとっても検討しやすい製品でしょう。
会社名 | 株式会社ルートレック・ネットワークス |
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問い合わせTEL | 044-819-4711 |
本社所在地 | 神奈川県川崎市高津区久本3-5-7 新溝ノ口ビル1F |
URL | https://www.routrek.co.jp/ |
水やりは定期的に行わねばならないものですし、肥料も一緒に撒くとなれば更に気を遣う作業に。しかし、ゼロアグリのようなAIを活用した農業ロボットがあれば、効率よく人件費の削減も図れます。費用面での不安がある方もいるでしょうが、リース契約も可能というのが良心的、かつ魅力的なポイントと言えるでしょう。